研究資源化プロジェクト

京都大学研究資源アーカイブ(以下「研究資源アーカイブ」)では、京都大学の教育研究の過程で作成・収集された一次資料を研究資源として保存・活用するため、その対象となる資料ごとに「研究資源化プロジェクト」を実施しています。 研究資源化プロジェクトは、対象となる資料を調査・整理し、資料に関わる情報(メタデータ、デジタルデータ)の作成・編集、資料の実物(実体)の保存を通して、学内外の多くの人たちが資料を活用できるようにする事業です。

研究資源アーカイブは、学内各部局の協力のもとで運営されています。学内各部局が重要だとかんがえる資料の提案を受け、理事を委員長とする全学的に組織された「研究資源アーカイブ運営委員会」での審議を経て、研究資源として受け入れられます。この学内各部局からの提案が「研究資源化申請」であり、その申請が受け入れられた後「研究資源化プロジェクト」が実施されます。

事業概要

募集対象

京都大学の教育研究の過程で作成・収集された一次資料

  • 一般に流通している図書・論文等は、対象となりません。学外に原本のある複製資料も、対象となりません。
  • 権利関係(所有権、著作権、肖像権等)に問題があり、利用の困難が懸念される資料群は、対象にできない場合があります。

応募資格

京都大学の構成員

  • 調査依頼は、学外者(卒業生・退職者、またはその子孫等関係者)でもかまいません。
  • 学外者の場合、資料と関係する部局等と連絡をとってください。

内容

研究資源化プロジェクトは、具体的には、およそつぎのような内容で進められます。

  1. 対象資料を調査します。
    どんな資料なのか、分量がどれだけあるか、だれが作成・収集し保管してきたのか、どんな人たちや組織・団体が関係しているのか、研究成果や参考文献はなにか、等などを調べる必要があります。ご提出いただく調査依頼書の内容をあらためて、研究資源化プロジェクトのメンバーに確認させていただきます。
  2. 対象資料を整理・保存します。
    資料がどんな状態なのか、どうすれば内容を知ることができるのか、等などを調べ、資料の現状を記録しつつ清掃・手当てにより保護し、資料の一覧(資料目録)を作成します。必要なばあい資料内容をデジタル化します。このとき研究資源化プロジェクトのメンバーには、資料の内容の解説や資料に関連する情報の執筆・提供にご協力いただきます。
  3. 「京都大学デジタルアーカイブシステムPeek」に「デジタルコレクション」を構築します。
    これまで調べてきた情報を集約・編集してPeekへ登録し、資料が生成されるもととなった教育研究活動の直接関係者以外のひとにも理解できるような説明、分類を追加します。研究資源化プロジェクトのメンバーには、資料の魅力を伝える文章の執筆や、資料の情報の点検をお願いすることとなります。
  4. デジタルコレクション公開のための準備をします。
    基本的にデジタルコレクションは学術利用および教育研究利用を目的に公開します。資料の内容により、学内の研究者だけが閲覧できる、学内の学生まで閲覧できるが学外一般には公開できない、等など公開の範囲にちがいがあるかもしれません。このとき研究資源化プロジェクトのメンバーには、資料の公開可否・範囲等のご判断や、著作権等権利関係の手続きにご協力いただきます。
  5. デジタルコレクションを公開し維持します。
    利用者、研究者からの指摘を反映して修正することもあります。はじめデジタル化できなかった資料を別の機会にデジタル化したデータを追加することもあるかもしれません。

研究資源アーカイブのアーキビストは、この 1〜5 のお手伝いをいたします。
なお原則として資料実物を研究資源アーカイブが保存し続けることはありません。資料実物は、各部局等で保存していただき、研究資源アーカイブは資料実物保存のお手伝い(保存環境の調査、提案等)をいたします。
デジタルコレクションやその中のデータ(メタデータ、デジタルデータ)は、すくなくとも学内で公開されなければなりません。(各部局等で保存する資料実物の利用は、各部局等での判断にお任せします。)学術利用および教育研究利用を目的とする前提で、学外一般へも公開できることが望まれます。

期間

研究資源化プロジェクトの期間は、年度単位で1年間を基本とし、複数年度にわたる計画もありえます。これまで3年計画の前例はあります。なお、経費的に希望に沿えないことがあります。

選考方法・時期

研究資源アーカイブ運営委員会により、つぎのような観点から総合的に申請書を審査します。

  1. 資料の概要
  2. 資料出所の学問分野における位置づけ
  3. 資料の魅力・重要性・活用可能性等の研究資源化の目的
  4. 資料と京都大学との関係性または京都大学研究資源アーカイブで保存しなければならない理由
  5. 資料の状態・分量
  6. 研究資源アーカイブのスタッフの負担量

「研究資源化申請」やそのための調査依頼は、通年で受け付けています。ただ、研究資源アーカイブ運営委員会での審議の機会は、年に1回です。この審議をともなう委員会は、およそ年度の後半以降(1月~2月)に開催されます。

研究資源化プロジェクト申請までの手続き(2024年7月現在)

「研究資源化プロジェクト」の申請にあたっては、まず調査依頼へ申込をお願いいたします。調査依頼の受付のない研究資源化申請書は受理できません。翌年度以降の実施を希望する研究資源化プロジェクトの調査依頼、ならびにプロジェクトの申請は、前年度の秋となります。 申請書をもとに、前年度後半以降に審査が行われ、審査結果は翌年度当初までに通知されます。なお、資料の状態または資料保存上の緊急性、資料の分量や経費の規模等により、申請年度の内に実施することもあります。

2025年度実施分申請につきましては、以下の日程で実施いたします。

「調査依頼書」提出の締切:2024年9月30日(月)
「研究資源化申請書」提出の締切:2024年11月頃
審査・採否の通知(予定):2025年3〜4月
プロジェクト実施:2025年4月〜

調査依頼書

提出先電子メールアドレス:kurra-info@inet.museum.kyoto-u.ac.jp(京都大学総合博物館 研究資源アーカイブ担当)
メールタイトルに「研究資源化プロジェクト調査依頼書」とお書きください。

  1. 相談・調査依頼
    「調査依頼書」に必要事項をご記入の上、電子メールでご提出ください。
    折り返し、調査のための日程を連絡、調整させていただきます。
  2. 調査
    研究資源アーカイブのアーキビストにより調査を実施いたします。申請者には、所属部局への連絡・調整と、作業協力者等研究資源化プロジェクトのメンバーの確保をお願いいたします。このときの調査内容は、資料の概要、資料実物の状態・分量、権利関係の状況、利活用への展望、公開の可能性、資料の内容に関する専門研究者や研究成果の有無、等などです。ヒアリングや実物確認にご協力ください。研究資源アーカイブのアーキビストが、研究資源化申請または資料管理に関して報告・回答いたします。
  3. 受け入れ申請
    「研究資源化申請書」の作成をお願いいたします。「研究資源化申請書」の提出に際しては、所属部局長名で行ってください。所属部局長公印も必要です。所属部局長等と相談の上、研究資源アーカイブのアーキビストからの報告・回答等をもとに作成してください。
  4. 審査・受入れ可否決定
    翌年度以降に実施する研究資源化プロジェクトは、研究資源化申請書をもとに、京都大学研究資源アーカイブ運営委員会が受入れの可否を審査します。審査結果は前年度3月末から翌年度4月までのあいだに通知します。

京都大学研究資源アーカイブ運営委員会 委員(2024年4月現在)

小幡泰弘 京都大学理事(委員長)
永益英敏 総合博物館長
森信介 学術情報メディアセンター長
永盛克也 附属図書館長
引原隆士 情報環境機構長
伊藤孝夫 大学文書館長
五島敏芳 総合博物館講師
中村裕一 学術情報メディアセンター教授
出口康夫 文学研究科長
田中耕一郎 理学研究科長
立川康人 工学研究科長
山越言 アジア・アフリカ地域研究研究科長
五十嵐淳 情報学研究科長
岩城卓二 人文科学研究所長
中村克樹 ヒト行動進化研究センター長
舘野隆之輔 フィールド科学教育研究センター長
河原達也 情報学研究科教授